茶芸館 桃香

茶畑と中国茶

生薬として用いられてきた歴史

中国では古来より茶は、薬や嗜好品、生活必需品として親しまれてきました。
日本では烏龍茶やプーアル茶が有名ですが、中国では緑茶が主流です。

医食同源が基本の中国では、お茶も「涼性」「温性」に区別され、季節や体調によって飲み分け健康維持にかかせないものとなっています。

中国茶の7割は緑茶

中国茶といえば烏龍茶のイメージがありますが、中国で日常的に飲まれているのは緑茶です。

緑茶の産地である福建省や広東省は、北京より南方に位置し、昔は運搬に時間がかかり香りが落ちてしまいます。
そのため香りをつけるために、ジャスミンの花の香りをつけたお茶が有名になりました。

輸送手段がよくなった現代でもジャスミン茶は愛され、生産量の7割は緑茶だと言われています。

中国茶の種類

すべてのお茶はお茶の樹から作られます。
中国茶は加工方法により「緑茶」「白茶」「黄茶」「青茶」「黒茶」「紅茶」の6種類に分類されます。
その他に、茶葉にジャスミンの香りをつけた「茶花」。お湯の中で綺麗な花が咲く「工芸茶」。お茶の樹からとれる茶葉を使用していない「茶外の茶」の3つがあります。